サンパウロ出張記〜その2  昼にガッツリ食べて、夜は少なめに食べるというとても健康的なブラジル食文化

さて、サンパウロ出張記その2はブラジルの食文化について書いていきます。
ブラジル料理というと、何を想像しますでしょうか?

肉・・・?魚・・・?ココナッツ・・・?豆・・・・?

ブラジル国民はインディオポルトガル系、アフリカ系、イタリア系、ドイツ系、アラブ人(主にシリア、レバノン)、そして日系を主体とするアジア系などの混血人種。なので、基本的に世界中の料理が食べれます。
その中でも、最もブラジル料理らしい料理といえば、フェジョン(feijão)と呼ばれる豆を使った料理。


写真左の小さい豆の煮込み料理。日本でいうみそ汁的なポジジョンの家庭料理で、毎日食べられています。45日中、40日くらいは食べた記憶が。味に深みがあって、とても美味しい。ブラジルでの主食は米で、ごはんにかけて食べると日本人の口にも合う。



レストランによっては、こんなにでっかいフェジョンが出てくる事も。たいだいポテト、右の緑の野菜とあわせて食べるといっそう口に合う。



フェジョアーダ。フェジョンと豚肉、牛肉、ソーセージなどを煮込む。水曜日と土曜日の昼にしかレストランで提供されない。フェジョアーダの起源はブラジルがポルトガルの植民地時代だった頃といわれ、アフリカから連れてこられた奴隷たちが、農場主らのために豚の上質な肉を取った残りの部分(主に内臓、そして耳や鼻、足、しっぽなど)を豆と加えてできた料理、と一般的には伝えられている。



焼きチーズ。



タラとトマト、じゃがいも、卵をオリーブオイルをふんだんに使った煮込み料理。ノルウェーの料理だとか。
ちなみにブラジルの日系のおっちゃん達は、土日になるとこんな感じでみんな集まって昼から呑んだくれてます。



モルタデラサンド。@サンパウロ市営市場
イタリア移民によってブラジルにもたらされたもの。本場イタリアではボローニャの、直径20〜50センチの伝統的なソーセージを薄くスライスして挟むのだが、ローカライズされた結果、パンよりハムの方が厚くなっている。



ブラジルのオレンジジュース。ポルトガル語では、スーコ・デ・ラランジャ。一説にはブラジルのオレンジジュースは世界一うまいとか。その理由も、オレンジジュースのフレッシュさにある。多くのレストランで、工場で加工されてパッキングされたオレンジジュースではなく、その場でオレンジをふんだんに使って、絞り立てのジュースを提供してくれる。まさに絞り立てなので、オレンジをかじってるような感覚。



カイピリーニャ。ポルトガル語で“田舎の娘さん”という意味。材料のカシャーサは、ブラジル産のスピリッツで、さとうきびの絞り汁をそのまま発酵、蒸溜させて作られている。クラッシュドアイスと刻んだライムの味わいが爽やか。



フルーツ・サラダ。その季節によって旬なフルーツを揃えてくれる。パイナップル・いちごの酸っぱい系のフルーツと、マンゴー・スイカ・パパイヤの甘い系のフルーツ、その上から掛かったオレンジジュースの味が絶妙に調和し、フルーツの美味しさを引き出してくれます。

昼にガッツリ食べて、夜は少なめに食べるブラジル

日本だと昼は軽く食べて夜は豪華に、という感じだが、ブラジルはランチの方がメイン。なので、夜街を歩いてても店が閉まっていることが多い。
お陰で、滞在中は夕食は遅くても8時には済まし、夕食に食べる量も少なかったので、日本にいる時より大分体重もスリムになりました。

以上、ブラジル食文化を一部ご紹介しましたが、個人的にはブラジル料理はおいしく、めちゃめちゃ口に合いました。特にフェジョンはほぼ毎日食べても飽きない、というくらいにハマった。日本に戻っても、ブラジル料理が恋しくなりそうです。

サンパウロ出張記〜その1 一番役に立ったのは英語でもプログラミングスキルでもなく、ストレス耐性である。

2012年11月から12月末まで、ブラジルはサンパウロに出張に行っていました。

日本でやっていたWebサービスを、ブラジルの会社とジョイントベンチャー形式でブラジルでローンチすることを目標に、ブラジルで展開するためのローカライズと現地スタッフとの関係性構築をミッションに、一人ブラジルへ乗り込む。

入社以来、いや入社する前からずっと海外で仕事したいと言い続けていた。
時にはシリコンバレーベンチャーやVCに訪問して、ベンチャーのメッカ、シリコンバレーの雰囲気を肌で感じたり(その時のエントリー⇒シリコンバレー旅行記)、
シンガポール旅行に行った時も、現地で化粧品のEコマース会社を経営されている方や、ソーシャルゲーム開発ディレクターに話を聞いたり、(その時のエントリー⇒海外でwebサービス展開する際に・・・)、
と自分なりに海外で働いたり、海外のインターネット市場に対する考察を進めてきたつもりである。

webサービス展開するにローカライズが重要だけどその具体的事例思いつきます?と問いかけておいて、その後自分がwebサービスのブラジル向けローカライズを担当することになるとは、この頃は知る由もなかったのだが(^^;

日本で展開しているWebサービスの内容は変えずに、なるべく早くブラジルでサービスをローンチさせる、という方針であった。ローカライズの具体的な作業としては、

1.Webページにある全日本語をポルトガル語へ置き換え作業
2.ブラジル向けの項目の追加、削除

の二つのステップがある。

1のWebページにある全日本語のポルトガル語への置き換え作業。恐らく日本の多くのWebサービスは構築時に、海外展開する事を前提に設計されていない方が多い。
そうすると問題になるのが、いたるページに日本語がベタ書きで鏤められてあり、これを全部探し出すので軽く泣けるくらいの作業量がある。
ファイルの数だけ日本語が鏤められるので、100ファイルあれば100ファイル分を片っ端から黙視で見て行く必要がある訳で、今後はHTMLソースのへの日本語ベタ書きはやめて、関数化して言語クラスや言語のまとめファイルに一元化しなければ、とても管理しきれなくなる。

2のブラジル向けの項目の追加、削除では、例えば会員登録のフロー一つをとっても、郵便番号の違いや日付表示の違い(日本はyyyy/mm/dd形式、ブラジルはdd/mm/yyyy形式)などが多分にあり、全機能を一つずつレビューしていく。
機能の開発は日本側に依頼したり時には自分で開発したり、Webサイトのデザインは現地のデザイナーにやってもらったり、と仕事を割り振っていく。
ここで一番苦労したのが、サービス開発に関するスタンスの違い。私も含めて日本側は「多少ソースは汚くても、機能的に完全じゃなくてもある程度動くものを作ってローンチしようぜ」っていうスタンス。
一方、ブラジル側は「ソースを奇麗に、機能は完全にしてからローンチしようぜ」っていうスタンス。
このスタンスの違いが、機能のレビューを行ってからタスクリストの作成をするときに顕著に反映される。

「これ今やるべき?いや、今じゃないだろ。いや、こんな状態でお客さんには見せれない・・・いや、お客さんは1月にはもう使いたいって行ってるのだから全部やってる余裕はない。」みたいなやりとりが英語で延々と続き、全く進まなかった。

正直もうめんどくさいと思う事も多々あったが、海外で仕事をする以上多様性は避けられない。
で、ここでふと、「コミュニケーションの質は、相手から得たい反応が得られるかで決定する。」というバリューマネジメント李氏の教えが頭を過る。土壇場で思い出すのは、やっぱり深く印象に残っている言葉だ。
同じ言葉を使っている場合でも互いに同じ言語をしゃべっていないように思えることがあるなかで、お互いに母国語でない言語でコミュニケーションするのは難しいに決まってる。その差異を橋渡しするのが専門性、人間性、返報性、一貫性だったり、言葉や行動だったりする訳で。

日本のWebサービスをグローバルに展開するチャンスに恵まれ、意気揚々とブラジルに行ってみたはいいもののいざやってみたら空中分解、じゃ格好悪すぎるし、何よりユーザーにとっていいサービスを作りたいと思うのはお互い一緒なはず。だからめんどくさいと思うのでなく、なぜ相手がそういうのかを理解しよう、と。

お陰で少しずつ差異は埋まってきた感じがして、最後はローンチまでのタスクリストを共有して、お互い作業を頑張りましょう、ってところまでは持って行けた。

実際に海外で働いてみると、自分の中で一番役に立ったのは英語が話せることでもエンジニアとしての経験やスキルがあったことでもなく、ストレス耐性だったように思う。言語の壁や開発に対するスタンスの違いに遭遇しながらも、言葉を変え、行動を変え、今出来る事を粛々と進めて行く、おまけに日本人は自分一人というのは意外とストレス負荷が高い。が、それなしにはこの事業は進まない。

そんなかんなで最後はブラジルのエンジニアにも手伝って貰いながら、何とか来年1月にはα版としてサービスローンチできそうです♪

海外でwebサービス展開する際にその国の文化に合せてサービスをローカライズすることが重要うんちゃら、って話を良く聞くけど、その具体的事例って思いつきます?

あまり思いつきませんよね。そんな方には下記のシンガポールローカライズした化粧品のEコマースの具体的事例をどうぞ。

シンガポール・マレーシア旅行の前編(【旅行とは期間内にweb上に無数にクラウドソーシング化された人的リソースをつぎはぎで組み合わせて楽しむものである】)の続きとして、現地でお会いした方との対話などでの気付きやシンガポールのWebユーザーの特性について。

【シリコンバレー旅行記】と同じように、現地で聞いたりしたや観察したことを箇条書きでまとめる形式で。
シンガポールでお会いしたのは、シンガポールBest Buy Worldという化粧品のEコマースを運営している村上社長、某ベンチャーシンガポール関連会社でソーシャルアプリの開発ディレクターをやっているT氏(今はもうやってないかな)。

シンガポールのみをターゲットとしているwebサービスはあまりない。シンガポールは人口500万人、インドネシアは人口2億人。普通ならインドネシアに向かうよね。

・村上さんの会社もシンガポールでEコマースやってるが、メインは化粧品の貿易事業で、在庫の一部の化粧品をBtoCでEコマースとして売っている。

シンガポールは国が小さくネットでもの買うより外に出ればすぐに買えるからEコマースは流行らない、というのが通説だった。それを覆し、ネットでものを買う文化を作ったのがBest Buy World。今では会員6万人いて、マレーシア、シンガポール市場も狙っている。

Best Buy WorldシンガポールでEコマースをやるときに、一番の成功ポイントだったのが自社で配送システムを構築したこと。化粧品でターゲットが女性である。この女性ユーザーも、シンガポール独特の特性を持っている。

シンガポールは国策で、ベビーシッターをフィリピンやマレーシアから受け入れてる。家事はベビーシッターに任せて、仕事しな、てな感じで。だからシンガポールでは女性の管理職が多かったり、お金を持ってたりする。

・さらにシンガポールの職場は日本みたくみんな同じフロアにオープンで並んで、というわけではなく、ブースで区切られていることが多い。だからみんな職場で仕事中にネットサーフィンしたりすることが多く、化粧品のEコマースのサイトも昼間〜夕方のトラフィックが一番多いとか。

・Eコマースの配送をシンガポールの宅急便会社に委託すると、基本日中にしか届けないので、女性ユーザーからすると不在届けが残って、週末にまた届けに来てもらって、ということになりとても不便だった。それだったら直接買いにいくよ、的な。

・それを自社配送にして家に着く何十分か前に購入者の携帯に電話して、職場から直接家まで取りにきて貰うようにしたら、便利だという口コミが広がって一気にユーザーが増えたとか。職場から家が近く、昼休みや仕事中でも普通に職場から普通に家に戻ったりするのもシンガポールならでは。

シンガポールのコンテンツは他の国からの寄せ集め。政府はコンテンツを欲しがっていて以前はディズニーランドの誘致にかなり金を出した。日本からアニメなどのコンテンツを持って来れるなら、政府も金出すだろうしネット配信するなら日本で言うNTTドコモのような会社の副社長に繋ぐよ?とのこと by 村上さんの友達

・その際に有料配信よりインターネット放送局みたいなの作ってアニメを無料配信して会員を集めて、リアルイベントで収益出す方がいいらしい。以前日本のアニメ展みたいなのがシンガポールであって、三日間で10万人(国民の1/50!)集まったらしい。

シンガポール政府は超クール。以前は大前研一氏などもアドバイザリーに雇っていて、今後は世界中か観光客も誘致しようとしてくるだろう。実はあまり知られていないが、一部違法店は除いて、風俗産業も全部政府が合法的に管轄している。

・以前スタンフォード大学に行った時にも聞いたことあるが、シンガポール政府は優秀な大学生に奨学金を与えて海外の先進国の大学に何年か派遣する。その代わりに帰国したら5年は政府で働かなければならないという制度がある(確かAスターという制度?)

シンガポールでは小学校の成績で上位10%とその他90%に分けられて、上位10%がその後中学高校大学とエリート層として教育され、政府に入る。優秀な奴だけがっつり投資して育てて、そいつらが国を引っ張る、という感じ。

シンガポールでは好景気で伸びているから、グルーポンホットペッパーの不況型モデルはあまり刺さらない。日本もバブル時にはあのモデルは流行らなかったでしょ?とのこと。

シンガポールにある日本の銀行はてんで話にならない、とのこと。会社が好調だから融資の話をしたとき、シティなど外資系銀行は喜んでお金貸すと行ってたが、日系の某銀行は本社が日本にないと融資できません、と言われたらしい。シンガポール支社に融資を決める権限がないってこと。

・さらに日系の企業で目立つのが、シンガポール支社を日本と同じ賃金体系にして人件費が高いこと。サムスンシンガポール支社は、本社からシンガポール支社で人を募集するとき、現地採用にする。つまり給料も現地水準だからその分人件費も下がって利益がだしやすい。

現地採用になっても。そのかわり実績出せば現地法人の社長など、より高い役職&給料が与えられる。だからやる気のある社員は進んで現地採用で給料が下がっても進んで海外法人に行く。

シンガポールの会社も意外と日本人を募集している。Googleシンガポールオフィスだとか、シリコンバレー発のスタートアップのMig33とか。Mig33もシンガポールよりインドネシアで多くのユーザーを獲得してるらしい。

・マレーシアの友人宅で、家族の時間の使い方を観察した結果は、テレビ>>(越えられない壁)>携帯>パソコン だった。東南アジアではまだまだテレビが娯楽なのだろうな。ネットでコンテンツ配信するなら、ネット経由でテレビも端末として捉えた方がよさそう。

・マレーシアの意外な車の使い方として、携帯と車のラジオ(?)をBluetoothで繋いで運転中に掛かって来た電話を車のラジオに転送、そのまま車のラジオで通話してる感じ。車も一家に一台というより、一人一台。実際俺が居候してた友達の家に車が4台あった。

というような話をしたり聞いたり。もしくは現地を自分なりに観察した結果。
その国の文化に合わせてサービスをローカライズさせるのが重要、とはよく聞くが、その具体的事例としてとても参考になったのと、やっぱりユーザーのwebの使い方は日本の方が進んでるかな、と思ったり。
そして聞いたことをまとめながら海外で働きたくなって来ましたなあ。そんなオファーないでしょうか。←と、ソーシャル就活してみるw
とりあえず、シンガポール・マレーシア旅行のまとめは以上にておしまいです。

旅行とは期間内にweb上に無数にクラウドソーシング化された人的リソースをつぎはぎで組み合わせて楽しむものである

Twitter上でも色々と呟いたが、2011/4/29 から5/9まで、シンガポール、マレーシアに行って来た。いつものごとく、今回のシンガポール、マレーシア旅行でも

・一人旅で友達は現地で探す
・観光は向こうにいる人に案内してもらう
・現地のビジネス情報は現地で仕事してる人に聞く


という旅行代理店も真っ青なポリシーを発揮して、

・マレーシア人の友達の家族に4日間泊まって生活の様子を隈無く観察したり、
・クアラルンプール(KL)在住のマレーシアの方に、KL郊外のジャングルの中にある川のクルージング&蛍観察を案内してもらったり、
シンガポール国立大学を視察したり、
・ホステルで上のベットで寝ていたドイツ人の医学生と一緒にインド街に繰り出して、成り行きで入ったレストランで俺ら2人以外はみんなインド人だったり
シンガポールで化粧品貿易&Eコマースの会社を14年経営している方にシンガポールのWebユーザーの特性について聞いたりシンガポール流夜遊びを教えてもらったり、
シンガポールのスタートアップベンチャーでソーシャルアプリの開発Directorやってる方と最新のソーシャルアプリ事情やらシンガポールでのビジネスチャンスやらシンガポール政府の政策やらについて語ったり

色々と面白い体験が出来たので、そのアウトプットとして。シンガポール、マレーシアの現地の情報を知りたいと思う方、普通の観光旅行じゃ物足りなくて変わった旅行がしたい、と思う方にとって参考になれば。

まずは前編として、普通の観光旅行じゃ物足りなくて変わった旅行がしたいと思う方に、旅を楽しくさせる旅行とは期間内にweb上に無数にクラウドソーシング化された人的リソースをつぎはぎで組み合わせて楽しむものである、という私なりの概念をお伝えしたいと思います。

どこか行きたい国が決まったあとに取る行動として普通は、ネットや観光ガイドでどこどこに行きたい、何々を食べたい、宿を探す、といったところでしょうか。私が取る行動は、FacebookTwitterでその国に友達、もしくは友達の友達がいないかを探す、ということです。その理由としては、

・現地の情報は現地に住んでる人に聞くのが一番
・友達や友達の友達に現地で会えばご飯行こうぜ、という話になって現地のおいしい店に連れて行ってくれたり、市内の観光スポットを案内してくれたり、家に泊めてくれたりする
・その人の現地での友達にさらに会えたり、現地にちょっとしたネットワークができる


今回、シンガポールに行きたいと決めた後は、まず現地に友達いないかな、と探しました。シンガポールの隣の国マレーシアに、昔パリに一ヶ月ほど滞在していた時にユースホステルで仲良くなったマレーシア人の友達がいて、しばらくずっとfacebookでやりとりをしていたので、「シンガポールに行くから、家寄っていっていい?」とメッセージを送ったら、あっさり「いいよーカムカム!」とOKが来て、マレーシアでの滞在先は確保。

シンガポールでも友達、友達の友達いないかなと思って、Twitter「【ゆるぼ】シンガポールにお知り合いいる方紹介してください」的なツイートを投稿したら、それを見てくれた友達がシンガポールで化粧品の貿易事業&Eコマースの会社を経営している方を紹介してくれた。

また、前からTwitterで注目していたシンガポールでソーシャルアプリの開発Directorをやっている方にTwitter経由で「今度シンガポール行くのでお会いしませんか」的なツイートを送ったところ、あっさりOKが貰えて、シンガポールで会うことに。

マレーシアの友達に会うと自然と現地のおいしい店や観光スポットを案内してくれたし、化粧品の貿易事業&Eコマースの会社を経営している方には、シンガポール日本食レストランを経営している友人やその会計士、サーバービジネスをやっている友人を紹介してもらったりした。以前、スタンフォード大学シリコンバレーに訪問した時と同様に(その時のエントリー: 【シリコンバレー旅行記】)、人に会うとその先色々広がるな、ということを改めて実感。

一人で寂しいというなら、ユースホステルで話しかけてご飯に行くなり一緒に観光するなり友達は現地調達。友達と一緒に旅行に行って現地で行きたいところの意見が合わずに喧嘩になる、なんて寒い思いはしなくて済みますw

というわけで、最後の締めとして、「旅行とは期間内にweb上に無数にクラウドソーシング化された人的リソースをつぎはぎで組み合わせて楽しむものである」
FacebookTwitter上で、自分から見れば無数にクラウドソーシングされた人的リソースを用いて、現地の人に会いにいく。そうすると自然と現地の情報やローカルな店、はたまた友達も紹介してくれてその後も「See you on Facebook」で、現地と緩いつながりができたりする。そうすることで、ただの観光旅行で終わらない、もう一歩踏み込んだ旅行になるのではないでしょうか。

次回は後編として、現地でお会いした方との対話などでの気付きやシンガポールのWebユーザーの特性についてまとめてみようかと。

ひのきの棒のみでバトルフィールドに放り出されても生き抜くたった二つの思考法〜ITベンチャー1年目で感じたこと

仕事をしていると新年度という感覚があまりないが、4月になって後輩が入って来てやっと新年になったんだなと感じる方も多いのではないだろうか。

はやいもので社会人になって一年経ちました。就活生にも「ベンチャーってふうに仕事するんですか?」と質問され、偉そうに答える役にもなりました。で社会人経験一年でどれくらいのことを経験して何を体得したか、それをこのエントリでは書いてみたい。

就活生にとってはベンチャーで働く際の一つのサンプルになるもよし、同年代の社会人組には相対的な比較対象にするもよし、温かい目で見てくらはい。

入社して3ヶ月目までは、以前の日記【事実は淡々とやってくる】で書いた。

入社3ヶ月目までの経緯だけを簡単に書くならば、

簡単な考えるトレーニング→2ヶ月システム研修を受けると同時に、自社製品の海外展開戦略を社長・役員向けにプレゼンして炎上一歩手前まで行く→一ヶ月の営業研修。大量の顧客リストを片手に毎日100件くらい電話し、アポが取れれば自分で提案。


というあんばい。

その後の経緯は、

医療ポータル事業をやっている、社員4人の社内ベンチャーに出向扱いになった→医師などのキーパーソンに自社サービス利用の提案&ポータルサイトの新規機能開発→運用で既に使っているお客さんの対応→他の医療系の事業を行っている会社へのアライアンス提案、技術ミーティングへの参加→(地震)→震災の復興支援サービスの開発

というあんばい。

そう、デザイン以外の企画・提案、開発、営業、運用は一通りやっている。その際に、

医師への新規提案(要は営業ってこと)では部屋の前で30分ほど待たされた挙げ句「あれ来なくてもよかったのに」と言われ5分で追い出されたりしたこともあった。(隣にいた某製薬会社のMRは5時間待たされて2分で話が終わって帰ると言っていましたが。笑)
開発ではこれまた炎上手前まで行き、2/28の13時から新機能をリリースするのに2/23になって仕様が変わったり、やっと機能がまともに動いたのが2/28の8時だったり、
アライアンス提案に関しては、お互いの仕事のスピード感の違いに戸惑ったり

はしたが、仕事自体は楽しくやっている。

さて題名にも【ひのきの棒のみでバトルフィールドに放り出されても生き抜く術】ドラクエのひのきの棒のイメージ)とあるように、社会人1年目で身につけたスキルセットを書いてみたい。各個別の事象に対してはもとより、ましてやベンチャーの中でも何でも屋という立場なので、かなり一般化されたような事象だ。最低限働くならこれやっとかないと、そのうち仕事なくなるか炎上するよ、という位置づけ。

考え方としては、仕事をする際の行動を規定する思考OS(オペレーションシステム)から、以下の二つの前提条件を抜いておけばいい。

1.今の能力で対応できる仕事が振ってくる
2.自分の仕事を誰かが見てくれいて適切な時期に適切なアドバイスをしてくれる

1.今の能力で対応できる仕事が振ってくることを前提条件から外す。
これには二つの意味がある。
出来なさそうな仕事を依頼されてもびびるな、と言うのが一つ目の意味。
出来そうと思った仕事でもその背景や目的を考えないで手をつけ始めると自滅する、というのが二つ目の意味。

2.この規模の会社に多いのは、他のも業務を抱えていて忙しいので、なかなかフィードバックをくれないこと。
だが周りがフィードバックをくれない原因が、たいていは自分から「フィードバックください」と手を上げないことにある。
助けてフラグを出すことも自己責任なのである。
いわゆる丸投げ状態だと感じるのは、自分の仕事を誰かが見てくれいて適切な時期に適切なアドバイスをしてくれるという前提がある時に感じる心理なのだ。

周りが何も言ってこない=自分の仕事の方向性で合っている、は決して等価ではない。
そして〆切期限の直前になって進捗を聞かれて報告すると、、、その時初めて自分の迷走っぷりが露呈し、自滅するのが相場である。
今思えば2/28にリリースなのに2/23に仕様変更なんてのは最たる例だった。

という感じだが、いつもの通りの戯言なのであしからず。
しかし、どんな職場に行っても最低限必要なOSだと考えています。

原発とアインシュタインと遺伝子(前編)〜高校で習った知識で原発のあれこれをつらつらと

ここ一週間、テレビやネットのニュースで原発放射能漏れが騒がれていて、原発の文字を見ない日はない。

それらの各メディアが口を揃えて言うのが「ただちに人体への影響はない。」

じゃ影響ってなんなのさ?と突っ込みたくなるだろう。

そこで放射能漏れ→危険→避難しなきゃ、じゃあまりにも思考停止なので、

放射能ってどう人体に影響を与えるのさ?

・なんでそんな影響を与えるの?

・そもそも原発ってどんな仕組み?

について色々と調べてみた。実はこれらの疑問、高校で習った物理、化学、生物の知識で一通り説明できてしまう。

そして原発の仕組みを調べていくと、みなさんもよく知るアインシュタイン先生の相対性理論に帰着する。

1.原発ってどんな仕組み?

結論から言えば、原理力発電とはウランという物質に特殊な処理を行った時に、ウランの質量が欠けた分をエネルギーに変換して発電している。

え、どゆこと?と思いましたよね。

火力発電は燃料を燃やしたときの熱をエネルギーに変換しているのでイメージしやすい。

詳しく説明していくと、まず前提として全ての物質は、元素から構成されている。

iPhoneも、iPadも、もはや日の目を見なくなった弁当箱のようなAndroid端末も、Macbookも、二郎のラーメンも、手に入れたいと思ってるお気に入りのあの子の心臓も、全て元素から構成されている。

元素・・?どっかで聞いたことあります?
そう、高校時代に化学の授業で「すいへーりーべーぼくのふね・・・」で暗記させられた、H(水素) He(ヘリウム) Li(リチウム) Be(ベリウム) B(ホウ素) C(炭素) N(窒素) O(酸素) F(フッ素) Ne(ネオン)・・・のことである。

そして元素の最小単位が原子であり、原子は中央に中性子と陽子、その周りを電子がくるくる回っている。まるで太陽の周りをくるくる飛んでいる地球やその他の惑星みたいですね。
この図を見れば、高校時代の懐かしい化学の授業を思い出す方もいるかも?

さて話を戻すと、ウランとは、H He Li...と数えて92番目にUという記号で存在する。

ウランの中に3~5%ほど、特殊なウランが混ざっており、そのようなウラン原子に中性子を1個ぶつけると、ウラン原子が大変不安定な状態になる。
そして不安定なウラン原子は、安定な状態を求めて二つのバラバラな原子に分裂する。

この分裂の際に、ウラン原子の質量が幾分か欠けるのである。
つまり100gあったウラン原子にちょいと刺激を加えると99gの二つのばらばらな原子に分裂し、1gが欠ける、という現象が起きる。(数字はあくまでも説明のための例えで、実際の数値を反映している訳ではありません。)

あれ、じゃこの1gはどこに行ったの?質量保存の法則では、化学反応の前後で質量は変わらない、とされる。と言うと、そう、この1gこそが消えてエネルギーに変換されたのである。

ここでアインシュタイン先生のご登場。

特殊相対性理論E=mc^2 という式を一度は見たことが有るだろうか。Eはエネルギー、mは質量、cは光速(=299792458 m/s)、^2は2乗、つまりcを二回かけ算すること

つまり、質量に光速を二回掛け算するとエネルギーに変換できるということを意味している。極論を言えば、そこら辺に転がっている石っころでもエネルギーを持っているということである。

これこそが消えた1gのからくりで、この1gは質量としては消えたけど,E=mc^2 というアインシュタイン特殊相対性理論によって、エネルギーに変換されたのである。

そしてここで注目すべきはcを二回かけ算している点。

cは光速で、cを二回掛け算するとべらぼうに大きい値になる。ウラン原子の分裂によって、わずかに質量の欠損が起きるとめちゃめちゃ膨大な量のエネルギーが放出される。

これが、原子力発電がなぜ効率が良いか、またなぜこれだけの電気を供給できるかのからくりである。

以上が高校で習った化学、物理の知識で説明した原子力発電の仕組みである。

さて放射能が漏れるのは、ウラン原子が分裂してできた原子を普段は原子炉内に閉じ込めておくのだが、

その原子が原子炉の外に漏れ出ることである。

その放射能とは何か、人体にどんな影響を与えるのか、なぜ与えるのか?は分子生物学の観点から説明できるのだが、長くなったので後編に。

(P.S 大学・大学院まで研究者の端くれであったので、情報の正確性についてはきちんと調査のうえエントリを書いていますが、いかんせん原子力の専門家ではない故、もし間違いなどあればご指摘ください。)

iPhone,IS01(Android),iPadの3台持ちを実現するとこんな生活になるというサンプル

最近がぜん盛り上がっているSmart Phone市場だが、皆さんは家にSmart Phoneを何台持っているだろうか。
1台で十分?いやいや2台?
中には複数台何台も持っている方もいるだろう。

ところで我が家には3台Smart Phoneがある。

5月にiPad WiFiモデル、7月にiPhone、そして11月にAndroidIS01を導入したのだが、
調子に乗ってSmart Phone導入しすぎると各デバイスの使い分けがどうなっていくかについて、ここらへんでまとめてみようと思う。

半分ネタ日記ですのであしからずw

1.iPhone4

まずはiPnohe4だが、これは文句なく主端末として利用。
電話からメール、テレビ通話、買い、ネットサーフィン、音楽、ゲーム、Twitter、手ザリングなど基本的になんでもこれでこなしてる。

ん、じゃ残りの2台は何に使ってるのって?

そりゃいろいろと人に言えない使い方があるわけでございまして。

2.IS01

初のAndroid端末として利用。
利用目的?
そんなの弁当箱として買ったに決まっているではないか
いやいや、もうちょっと真面目に答えれば
iPhoneだと赤外線通信できないから、合コンなどでガラケー女子と赤外線通信で連絡先交換するために決まっ(ry

というのは置いといて、エセ開発者としてAndroid端末に触っときたいというのが一番の目的。

auIS01,02割で基本使用料は月々0円、3G回線も光の速さで切断して月々の通信料も0円。
家族割に加入して家族で通話するときのみに利用でもちろん通話料も0円。
あとは余った無料通話を親のau携帯に繰り越しで月々お得に利用。

というわけで、Android マーケットを物色しながら、月々の利用料8円で無料通話分まで付いてくる、というなんとも太っ腹な契約を提供してくれたau先生に感謝。

しかし一つ難点があるとすればこのIS01Android OSのverが1.6以上にアップロードできないのである。

・・・何ということだ、、Androidは未来に向かってるんじゃなかったのか!?
auのキャッチフレーズにも「未来へ行くならandroidを待て」てあったじゃないか。
いまだにOS 1.6止まりなんて全Androidユーザからの笑いものだぞ!
そりゃヒトラー総統もお怒りだわな。

D

3.iPad

ん、そこまで電話もお遊びでAndroidまで手に入れたらiPadもはや使い道なくね?
そう、実際こいつの使い方には手を焼いている。
iPadでできることはほとんどiPhoneでできてしまう。
んー何かiPadの大きさを利用して、iPadならではの使い方できないか。と模索していた頃に、id:shiinaneko:20100714 さんの日記を見つけてしまった。

以下引用。

iPadが皿だったら何の問題もない


では、iPadの革新的な使い方「iDish」をご紹介します。



最大の問題は、


iPadが汚れる


ということです。


もちろんこの記事を見て、飲み会にiPadを持って行っていって
「これiDishだから!!」とか言ってポテトフライを乗せてネタにしたりなんかしてませんよ?

と。

もう少し真面目に使い方を書くならば、iPadのゲームをBlurtooth経由でiPhoneで操作して贅沢に楽しんだりとか。

Flipboardというアプリで、Twitterのタイムラインを雑誌感覚で読んでみたり
仕事でお客さんと会う時に開発しているwebアプリの説明をする時に
敢えてiPadで見せて(もちろんiPhoneからのテザリングしてインターネット接続)
話のネタにしたり、先進的なことやってそうだなと印象づけたりと。


以上。

まあ何が言いたかったかというと、

Smart Phoneが複数台に増えてもちゃんとそれごとに用途が棲み分けられるし、
Smart Phone同士の組み合わせでさらに贅沢に遊べるので、
複数台持ってもそれなりに楽しめますよ、きっと。
3台目まではw