ひのきの棒のみでバトルフィールドに放り出されても生き抜くたった二つの思考法〜ITベンチャー1年目で感じたこと

仕事をしていると新年度という感覚があまりないが、4月になって後輩が入って来てやっと新年になったんだなと感じる方も多いのではないだろうか。

はやいもので社会人になって一年経ちました。就活生にも「ベンチャーってふうに仕事するんですか?」と質問され、偉そうに答える役にもなりました。で社会人経験一年でどれくらいのことを経験して何を体得したか、それをこのエントリでは書いてみたい。

就活生にとってはベンチャーで働く際の一つのサンプルになるもよし、同年代の社会人組には相対的な比較対象にするもよし、温かい目で見てくらはい。

入社して3ヶ月目までは、以前の日記【事実は淡々とやってくる】で書いた。

入社3ヶ月目までの経緯だけを簡単に書くならば、

簡単な考えるトレーニング→2ヶ月システム研修を受けると同時に、自社製品の海外展開戦略を社長・役員向けにプレゼンして炎上一歩手前まで行く→一ヶ月の営業研修。大量の顧客リストを片手に毎日100件くらい電話し、アポが取れれば自分で提案。


というあんばい。

その後の経緯は、

医療ポータル事業をやっている、社員4人の社内ベンチャーに出向扱いになった→医師などのキーパーソンに自社サービス利用の提案&ポータルサイトの新規機能開発→運用で既に使っているお客さんの対応→他の医療系の事業を行っている会社へのアライアンス提案、技術ミーティングへの参加→(地震)→震災の復興支援サービスの開発

というあんばい。

そう、デザイン以外の企画・提案、開発、営業、運用は一通りやっている。その際に、

医師への新規提案(要は営業ってこと)では部屋の前で30分ほど待たされた挙げ句「あれ来なくてもよかったのに」と言われ5分で追い出されたりしたこともあった。(隣にいた某製薬会社のMRは5時間待たされて2分で話が終わって帰ると言っていましたが。笑)
開発ではこれまた炎上手前まで行き、2/28の13時から新機能をリリースするのに2/23になって仕様が変わったり、やっと機能がまともに動いたのが2/28の8時だったり、
アライアンス提案に関しては、お互いの仕事のスピード感の違いに戸惑ったり

はしたが、仕事自体は楽しくやっている。

さて題名にも【ひのきの棒のみでバトルフィールドに放り出されても生き抜く術】ドラクエのひのきの棒のイメージ)とあるように、社会人1年目で身につけたスキルセットを書いてみたい。各個別の事象に対してはもとより、ましてやベンチャーの中でも何でも屋という立場なので、かなり一般化されたような事象だ。最低限働くならこれやっとかないと、そのうち仕事なくなるか炎上するよ、という位置づけ。

考え方としては、仕事をする際の行動を規定する思考OS(オペレーションシステム)から、以下の二つの前提条件を抜いておけばいい。

1.今の能力で対応できる仕事が振ってくる
2.自分の仕事を誰かが見てくれいて適切な時期に適切なアドバイスをしてくれる

1.今の能力で対応できる仕事が振ってくることを前提条件から外す。
これには二つの意味がある。
出来なさそうな仕事を依頼されてもびびるな、と言うのが一つ目の意味。
出来そうと思った仕事でもその背景や目的を考えないで手をつけ始めると自滅する、というのが二つ目の意味。

2.この規模の会社に多いのは、他のも業務を抱えていて忙しいので、なかなかフィードバックをくれないこと。
だが周りがフィードバックをくれない原因が、たいていは自分から「フィードバックください」と手を上げないことにある。
助けてフラグを出すことも自己責任なのである。
いわゆる丸投げ状態だと感じるのは、自分の仕事を誰かが見てくれいて適切な時期に適切なアドバイスをしてくれるという前提がある時に感じる心理なのだ。

周りが何も言ってこない=自分の仕事の方向性で合っている、は決して等価ではない。
そして〆切期限の直前になって進捗を聞かれて報告すると、、、その時初めて自分の迷走っぷりが露呈し、自滅するのが相場である。
今思えば2/28にリリースなのに2/23に仕様変更なんてのは最たる例だった。

という感じだが、いつもの通りの戯言なのであしからず。
しかし、どんな職場に行っても最低限必要なOSだと考えています。