ブラジルの病院にモバイルソリューションを導入してきた話〜その1 ポルト・アレグリ編
去年の夏の話ですが、ブラジルの病院にモバイルソリューションを導入してきました。
元々は日本で開発していた医師向けのコミュニケーション用チャットアプリで、LINEのようなチャットに患者さんの検査画像などをチャット上で共有できるように統合した、遠隔診断補助用のモバイルソリューションです。アプリの詳細はこちらで。
当時このアプリは日本でもローンチしてから1ヶ月弱で、日本の3病院で使われていた開発したてのサービスでしたが、急性期医療において医師不足や緊急時の患者さんの検査画像共有といった課題は世界共通らしく、一気に海外に展開することになりました。まずは既に子会社があったブラジルから展開していくことに。
ちなみにブラジルに子会社を立ち上げに行った時のエントリーはこのあたりです
⇒サンパウロ出張記〜その1 一番役に立ったのは英語でもプログラミングスキルでもなく、ストレス耐性である。
サンパウロ出張記〜その2 昼にガッツリ食べて、夜は少なめに食べるというとても健康的なブラジル食文化
そしてアプリ上で患者さんの検査画像を共有するには、アプリと病院内のシステムを接続する必要があったため、ブラジルの病院内のシステム接続&医師へのアプリ導入を行いに、3回目のブラジル出張に行くことになりました。
最初に訪問したのは「陽気な街」という意味を持つ、Porto Alegre(ポルト・アレグリ)という都市にある私立病院「Hospital Moinhos de Vento」。
写真からも分かるように、エントランスが病院というよりはホテルのようなとても綺麗な病院。日本の病院と比べても、なんだか豪華な感じがしますね。
院内のシステム接続はブラジル出張の前に、Hospital Moinhos de VentoのITエンジニアと1週間のうちに30往復くらいメールでやりとりしていたので、あっさり接続出来ました。
日本とブラジルの時差は12時間あり、ブラジルが日中の時は日本が深夜なので、深夜の2:00くらいまで起きて夜な夜なメールをしていたのが懐かしい…
でHospital Moinhos de Ventoの中で今回のアプリを導入してくれたのは、Neurosurgery department、つまり脳外科です。実際にブラジルの医師たちにアプリの導入をしている風景がこちら。一番右が私です。当時のアプリのロゴも背景にばっちり写っています。
ブラジルの医師たちに大好評。
これはすごい!エキサイティングだ!と言いながら、使ってくれています:)
自分たちの開発したソリューションを実際にユーザーに、しかも日本の裏側のブラジルで使ってもらえるのは嬉しい限りですね!
開発中の苦労も、一瞬だけ吹っ飛びました。笑
昔からずっと「日本で開発したソリューションやサービスを海外に出していきたい」と言っていたのですが、その第一歩になったかなと思います。
P.S ブラジルの病院にモバイルソリューションを導入してきた話〜その2 に続きます。
次は、リオ・デ・ジャネイロの病院で大苦戦?!したエントリーを書きます。