Startup Weekend Tokyoで我らがKachopチームが優勝できた3つの理由とは

前回の日記でも書いたが、11月17〜19日の間でStartup Weekend Tokyoというイベントに参加し、私がJoinしたKachopチームが優勝しました。

Startup Weekend Tokyoとは、
でっかい会議室にほぼ初対面の60人ほどが集まり、1人1分で各自のwebに関するビジネスアイデアをプレゼン

→投票して上位9個のアイデアが残り、9つのチームに分かれてる→土日の30時間で開発までを含めてプロトタイプを作り、最後に審査員にプレゼンして最も面白いサービスだと思われるチームを決める。(故にStartup Weekendなのである。)

→優勝したチームは日本代表として、世界各地のStartup weekendイベントで優勝したチーム同士でまた投票し、世界一を決める。

というイベント。
ちなみに審査員はZynga JapanのCEOが来ていたりと、なかなか本格的なコンテストなのである。

さて、我らがKachopチームが優勝できた理由を今振り返ってみると、次の三つに集約される気がする。

1.一発でサービスを覚えてくれるような名前とジェスチャー

2.プレゼン後のQ&Aでさらに聴衆を引き付けられた

3.プレゼンのデモ時のサンプルデータにも全力投球した

1.一発でサービスを覚えてくれるような名前とジェスチャー

まず、我らがチームのアイデアとしては、1クリックで写真から人物像を切り抜き、他の写真に人物像を乗っけることができる、というもの。

詳しくは以下の動画、プレゼンスライドを見てくださいな。

プレゼンスライドはこちら→ http://p.tl/BWC3

写真から人物像を切り取って他の写真にくっ付けて・・・っというユーザーの動作を、我がチームのボス兼デザイナーが、空手チョップと掛けて、サービスをKachopと命名

さらにプレゼン時にも、「1,2,3・・・Kachop!!」というジャスチャーが大ウケ。

2.プレゼン後のQ&Aでさらに聴衆を引き付けられた

「1クリックで写真から人物像を切り抜き・・」と言ったが、実はこの処理をシステムで実現しようと思ったらなかなか大変なのだ。

サーバーサイドで処理するにしても背景色との色の差を読み取って切り抜いたり・・・と、出来ないことはないが、いかんせん土日で開発するのには時間が短すぎる。

しかしデモはしなければならない。
背景+人物像の写真から、なんとか人物像を切り抜かれたふうに見せなければならない。

そこで、とあるからくりを用意した。
画像を二枚用意する。
一枚は、背景+人物像。
もう一枚は、背景+人物像の写真から、あらかじめPhotoShopなどで背景を切り抜かれた、人物像のみの写真。

背景+人物像の横にボタンを一個配置して、ボタンを押すと、もう一枚の人物像の写真が表示される。
さらに、背景+人物像、と、人物像、の画像セットを10セット予め仕込む。

で、プレゼンではAndroidアプリ、Webアプリと二種類デモをしたが、
「ほら、人物像のみが切り抜かれたでしょ!(`・ω・´)キリッ」
と何食わぬ顔で、人物像が1クリックで切り抜かれたかのようにデモをする。
(←実はこれは俺のアイデアで、Kachopチームに一番貢献したところであったりする。見せ掛けを良くするのが私の最大の特技なのですよ、ふははw)

そしてプレゼン後の質疑応答では審査員からこの切り抜き技術に質問が来た。
「人物像の1クリック切抜きはどうやって実装したの?」と。

それに対する答え・・・「それを知りたければ、我々のチームに是非出資をしてくださいね(`・ω・´)キリッ だってここにはこんなに優秀なエンジニアがいっぱいいて、からくりを話してしまうと真似されてしまいますもの。」

これで会場はまた大ウケ。

ね。「実は画像を二枚用意して、あらかじめPhoto shopで切りぬ・・
(ry」より遥かにスマートでしょ?

ハッタリはこうやってかますのですよ。
このやり取りは事前に打ち合わせして決めていた。

もちろんその後の本リリースに向けては、チームのエンジニアが、今度こそサーバーサイドで処理できるように開発中ですよ^^

3.プレゼンのデモ時のサンプルデータにも全力投球した

プレゼンで背景画+人物像から1クリックで人物像を切り抜き、他の写真と合成する、というデモを行う際に、当然、合成した写真の面白さ、という要素が重要になってくる。

そこで我々のチームでは1日掛けて、ジョージ・ブッシュやハリス、AKB48の写真などを集めて、どの写真と合成すると面白いか、検討してプレゼンに望んだ。

最終的には、ジョージ・ブッシュが変顔して赤ちゃんを抱っこしている写真からブッシュと子供の人物像を切り抜き、ゴジラが口を空けて吠えている写真に合成。

ボス兼クリエイターの「Kachop」というジェスチャーと共にこの画像をデモで披露すると、これまた会場大ウケ。

以上、優勝した3つの要因はこれだと思う。

え、プレゼンのアイデアが良かったんじゃないのかって?

いやいや、他の8つのチームのアイデアでも、面白いアイデアは全然あった。
猫の血統を集めるサービスだったり、孫とおじいちゃんのコミニケーション促進サービスだったり。

でも優勝したのはKachopチーム。

これだけに見ても、Web業界で活躍しようと思うのなら、何らかしらのアイデアを持っているのは当たり前、というか前提条件。(←ここ意外とみんな抜かしてる場合多いが。)
重要なのはアイデアではなく、いかにそのアイデアを実現するか。実現できるメンバーを集めるか。

一般にみんな言っていることだが、それを身を持って感じることが出来た。

故に、「ソーシャル時代の今、アイデアは一人で抱えるよりも周りに公開してしまったほうがリターンは結果的には高い訳で。アイデアそのものよりもどう実現するかがネックになったり。やっぱりエンジニア不足だな、どこも。」という呟きでこの日記を締めるとしよう。

Kachopチームで優秀なメンバーに恵まれ、とても刺激的でした!

Startup Weekend Tokyoで日本代表として優勝しましたー

さて先週末に、Startup Weekend Tokyoというイベントに参加し、私がJoinしたKachopチームが優勝しました。

現在、各国の優勝チームがGlobal Startup Battle(http://globalstartupbattle.com/)というイベントが世界規模で開催されており、日本からは私が参加したkachopというチームが参戦しています。

(日本のベンチャーなどを海外に紹介するASIAJINでも紹介されています
http://p.tl/KShE

日本人には少し難しいですが、以下の手順で無料で投票できますので、ぜひ、ご協力よろしくお願いします。

まず、このサイトにアクセスします。
http://globalstartupbattle.com/voting/

Kachop (Tokyo, Japan)を選択して[Next]ボタンを押します。
灰色で押せなさそうですが押せます。


次に、電話番号(携帯電話でも可)の入力が求められますが、以下のように入力してください。

+81(携帯番号から頭の0を取った物)を-なしで入力
例:090-1234-5678なら+819012345678

([Next]ボタンをクリックするとすぐに、英語でコンピューターが電話してきます。最初「投票ありがとうございます」というような簡単なアナウンスの後に「Your PIN is XXXX」という英語で4つの数字が読み上げられるので、この4つの数字を次のページで入力します)

([Next]ボタンを押すとすぐにNYから電話が掛かってくるのでご用心を!相手はコンピュータです!聞き取りに失敗しても最初からやり直しができます!)

ご協力よろしくお願いします。
日本発のサービスを海外に押し出して行きましょー

位置情報を使った出会い系アプリ?!Loopt mixの機能とその凄さ

最近、日本でもホットになってきた位置情報を用いたサービスについてのエントリ。

位置情報サービスといえばfoursquareが有名だが、foursquareは場所にチェックインする、という機能がメインで【場所】が核となっている。

一方、TechCrunchで、Looptという会社がモバイル位置情報サービスを開始した、とのニュースを見かけた。http://jp.techcrunch.com/archives/loopt-to-make-mobile-presence-usable/

なんでもこの会社、会社は初期投資をPaul GrahamのYCombinator から受け、500万ドルのシリーズA投資をNEAとSequoiaから受けているらしい。

そこでこれは早速試してみたくなって、iPhoneで「Loopt mix」というアプリを試してみた。今回のエントリではこのLoopt mixの概要と使ってみた感想、そして今後の位置情報サービスについて書いていきたい。

Loopt mix の概要

foursquareは【場所】が核となているのに対し、Loopt mixでは【人】が書くとなっている。
近くのスターバックスにチェックインする代わりに自分の近くにいる人を見つけて、チャットができてしまうのだ。

Loopt mixの概要は次の三つのステップで、非常にシンプルである。

1.プロフィール登録
2.近くに人を探して、Chatする
3.その人を気に入れば、Favorite登録する

以上。

1のプロフィール登録では、名前と性別、年齢、自己紹介、写真を複数枚登録できる。

2の近くに人を探して、Chatする、は
今の位置情報を取得して検索条件を設定して、周囲にいる人を検索する。

検索結果はこんな画面で表示される。


半径10kmとか25kmとか、意外に遠いな。

で、この中から特定の人を選んでChatができる。

3のその人を気に入れば、Favorite登録するは、
各ユーザーごとにFavられ数が存在し、ひとつの指標となる。
Twitterで言えばFollowerのような感じ。

面白いのは、Favられ数が多いユーザーは【mix celebs】というカテゴリーで、上位に表示されるのである。

Favられ数上位はほとんど♀なのは気のせいか?w

さて、これがLoopt mixの概要。

ん、これっていわゆる出会い系・・?

いやいや【出会い】と【コミュニケーション】の間は常にグレーゾーンなのですよ。

ちなみにChatで話しかけたらどれくらいの返信があったかというと
♂:2人中2人から返信あり。それも30min以内に
♀:4人中2人から返信あり。一人は10min,もうひとりは5h後くらいに。

ということで、なかなかの返信率。

一番長くChatしたのは、33才の韓国人女性。写真はなかなかの美人。
東京に旅行に来ていて、今日が最終日とのこと。上野にいて、音楽が好きで帰る前に東京の音楽を聞いて帰りたいから、何かいいところ知らない?って聞かれた。
ので、上野公園でストリートライブやってるから行ってみたら、と答えた。
(このやりとりは上の写真で公開してる)

そのやり取りの後、Facebookやってる?って聞いたら、あっさりアカウントを教えてくれた。
もちろんその後Facebookで友達申請したとさ。

これだけシンプルに、簡単に、自分の周囲にいる人と繋がれちゃうのが、このアプリの一番凄いところである。

使ってみて思ったこと

まずは、単純にChatで話すことねーっていうこと。
実際、韓国人女性以外の♀とはほとんど話すことなくChat終了。
Loopt mixをいじっていたのが家だったから、というのもあるが。

ただ、これに【場所】という概念が加わると面白いかもしれない。
例えば、ライブで同じ熱気を共有している状態でLoopt mixを立ち上げて近くの人と感想を共有したり

野球の試合でLoopt mixを立ち上げて、近くの人と「巨人くたばれー」とか共有したり

はたまたディズニーランドでLoopt mixを立ち上げて、女子グループで来ている人を探したりと。

まあいずれにしてもまだまだ登録者が少ないのが現状である。

あと友人と議論していて出た意見が、「コミュニケーションツールか出会い系か、中途半端」。

しかしこれも、おそらくAppStoreの審査の問題があるのかと。
出会い系をあまりにも押し出しすぎると、不適切なアプリとして認識されリジェクトされる可能性が高まるのだろう。
表向きはコミュニケーションツールとしておいて、実際は出会い系として使ってもらう、という戦略なのかな。

以上、Loopt mix の概要と使ってみて思ったことを書いたが、
位置情報サービスはまだ始まったばかり。
これからどんなサービスが出てくるか、要注目である。

東大i.schoolに行って来た。【イノベーションのメソトロジー?】その2

さて、一週間放置した後の第二段。

3.(単純⇔複雑)、(具体⇔抽象)の4つのマトリックスの間で思考を巡回させ、それをモニターすること。

前回のエントリでは、

イノベーションにメソトロジは存在しないがプロトコルは存在する
イノベーションとは意図的にShift(→)を起こすことであり、
イノベーションを感じる三つの基準

について書いた。

じゃー肝心の、イノベーションを起こすためのプロトコルは?というと、まとめればこの図。

左は、(単純⇔複雑)、(具体⇔抽象)の4つのマトリックスの間で思考を巡回させる、と言う意味。

単純かつ抽象的な思考は、世の中で言う切り口
単純かつ具体的な思考は、世の中で言うアイデア

複雑かつ抽象的な思考は、世の中で言うロジック
複雑かつ具体的な思考は、世の中で言うストーリー

この四つの思考をぐるぐるめぐらせ、常に今自分がどのモードで頭使っているかをモニターすることが重要なのだと。

モニターするときは、クオリティよりも時間で管理する。

右側の図は、クリエイティビティーは、構造と混沌の中間地点で最も高くなるのだと。

切り口、アイデア、ロジック、ストーリー
世の中でよく使われる言葉だけど、その関係性が整理されてすっきり。

あとは、どうやってこの四つの思考モードの切り替えを行うか、だけど、ここについては自分で見つけな的な締め方でセミナーは終わった。

今ちょこちょこ試しているが、時間軸、収束と発散、数式と図式、あたりがヒントになる気がする。

これに関しては、ある程度アウトプットが出せそうになったらまた書きます。

ということで。

東大i.schoolに行って来た。【イノベーションのメソトロジー?】

今日は、最近話題の東大i.schoolのオープンセミナーに行って来た。

イノベーションを起こすのは一握りの天才なのか?それとも伝播可能なのか?と言うテーマ。

講師には、米国・Portlandに本拠を構え、戦略的デザインファームとして世界的評価を受けるZibaの戦略担当ディレクター・濱口秀司氏や、スタンフォード大学d.schoolのMichael Shanks教授という豪華なメンバーが。

詳しくはこちら→http://ischool.t.u-tokyo.ac.jp/programs/seminar/symposium_aug10

さて、折角なので、その内容をこのブログ上で一部シェアしよう。

早速、濱口氏の早速三つの問題提起から始まる。

1.イノベーションのメソトロジーある?
2.そもそもイノベーションの定義って何?
3.てかアンタ誰や?
続きを読む

日本の将来を担うデジタルコンテンツの中枢へ、マーケティングリサーチに行って来た。

と格好良く言ってみる。
要は、コミックマーケットに参戦してきた、という事だ。

ご存知の通り、コミックマーケットとは、

世界最大の同人誌即売会。多種多様な同人愛好家達が自作の物品
を展示、頒布し交流する。漫画・アニメ・ゲーム以外の大衆音楽
アイドルグループのファン同人誌、ゴスロリ服やコスプレ衣装、
手作りアクセサリー、同人ハードウェア、人形作家による人形、
教師・看護師・航空機パイロット・鉄道員等の一般に知られない
職業従事者の日常が描かれたもの、またペット・ガーデニング・
紅茶などの愛好家による同人誌まで現代日本の様々な
サブカルチャーが一堂に集う場となっている。

wikipediaより

つまりは世界最大の、日本が世界に誇るOTAKU文化が集う場である。

仕事柄、デジタルコンテンツのインターネット上での普及を目指しているため、これは是非とも行かねば。

という経緯。

8/13、朝10時に国際展示場に到着したが、駅を出る前から既に周囲から、汗臭い匂いが。

駅前のサンクスが戦場みたいになってた。

そしていよいよ、コミケの会場、東京ビックサイトに向かうのだが、そこでも信じ難い光景が。

何だこの人の列は。平日の朝10時だぞ。
何でこんなに人がいるんだよ...

と叫びたくなる。
列にそって進むこと30分。

企業ブースへの入り口を見つける。
しめしめ、これから将来のデジタルコンテンツの中枢へ向かうぞ、っていう時に、またしても奴らは居た。

そして、この階段付近で、戦闘力が高すぎる会場スタッフがあらわれた。

bleach藍染様(レコムンドに入るときの)が着てる服を身に纏い、「スタッフの誘導を無視すると、初音ミクといちゃいちゃしたりする機会を失ってリア充になれなくなりますよ。はい、皆さん手を上げて直進してください。」

それに素直に従って手を上げて直進する、周りのOTAKU達。
何かがおかしい。

そして以外だったのが、清楚なお姉さんが一人で来ている、なんてのも結構見かけた。

そんなこんなでやっと企業ブースに。
さあ、ここからが本場だ、と思ったら、さっきの手を上げた人達の300人くらいの列が突撃してきて、心が折れ掛ける。

さて気を取り直して、インターネット上で流せそうなコンテンツを持っているブースの人に話を聞き、名刺交換をば。

まあ、要は営業の一種です。

一時間くらいしかいなかった、何だかんだで13人程と会話&名刺交換して後日フォローすることに。

そして、デジタルコンテンツをどうやってネット上で売り切るかを考えていたのだが。

課金プレイヤーつけてクレジット決済で買えるようにしたり、
DVDなら5分まで無料で映像見せてその先は有料、というフリーモデルにしたり、

と。

そして結論というか俺の中の仮説は、コミケに出てるデジタルコンテンツを一個一個ばらしてネット上で切り売りしても売れないけど、それらの集合体としての場があるこそ売れるわけで。

現時点で、インターネット上でデジタルコンテンツを単体で売ろうとしてもなかなか売れない、というのは、いくつかのVODサービスが実証している。

としたらその場をWeb上で完全再現するしかないのか。

イメージ的には、

1.コミケの裏企画で、アメーバピグみたいにWeb上にコミケの仮想空間を作る

2.参加者はこの仮想空間へは登録不要で、Twitterアカウント、gmailmixiアカウント、yahooアカウントなどでログインすれば良い。ATNDのように。http://atnd.org/

3.仮想空間上には、様々なブースがあり、参加者は自分の人形アイコンを移動させて、好きなブースに移動できる。
プロフィールに自分の好きな作品やキャラのことを載せられる。

4.通りがかった人とお互いのプロフィールを見て、オープンに会話ができる。好きな作品の話で盛り上がれる。ここら辺はピグと同じ。

5.会場の所々に、初音ミクなどの二次元キャラクターが現われる。

6.いろんなアイコンを有料課金。そしてネット上でブースに行くとDVDとか本、音楽をデジタルコンテンツで買えるようにする。

というくらいの仕組みを作らないと売れないのでは、と思ったりもする。

今までのインターネット上のデジタルコンテンツ事業は単に、ネット上で完結している。しかし今後は、リアルと連動したネット、リアルイベントを補強するためのネット、そしてネットを補強するためのリアル、という流れになるのだろう。

そして願わくば、自分がそのような新しい動きを主導していきたい、と。

採用2.0セミナーのまとめ

先週の水曜日、7/14に会社の元上司と「採用2.0 ソーシャルメディアを用いたリクルーティングセミナー」を開催してきた。

セミナーに集まった大企業の人事30人ほどを前にして、俺も「新入社員のソーシャルメディアリテラシー」というお題で、30分ほど講演してきた。

ので、当日の様子をブログエントリーにてまとめてみる。
セミナー概要は以下の通り。

7月廣済堂人材ソリューションセミナー
(主催)株式会社廣済堂、有限会社グローイング

今回は、HRプロデューサーとして、採用を起点とした各種人事施策の実行を支援している
グローイング代表の平井俊宏様をお迎えし
ソーシャルメディアTwitterFacebook、Blog)などを使って、

お金をかけずに有効な母集団形成・優秀な学生・人材に出会うノウハウを無料で提供します。

ここ数年は、
買い手市場と言われながらも

新卒採用・中途採用ともに

なかなか下がらない採用費用・・・
読めない母集団・・・・
複雑化する採用活動
欲しい人材を繋ぎとめられない・・・
難しい媒体選択・・・
採用までの手間・費用・・・
優秀な人材の見極め・・・
ミスマッチの問題・・・

等々、人事ご担当者様の悩みは尽きませんね!
            
私(平井)も、ベンチャー企業の人事責任者として
多額の母集団形成費用を如何にして抑えるか?
ミスマッチをどうすれば防げるのか?
等々にに頭を悩ませてきました。

ここ数年
めまぐるしく変化する採用市場ですが、
以降の採用では、Twitter、Blog、Facebookなどを徹底活用し、
さらに費用対効果の高い採用活動を目指すことが可能です。


本セミナーでは事例等も交えながら、
ソーシャルメディアの活用を
これから検討しようとしていらっしゃる企業様、
さらに人が集まる仕掛けを検討したい企業様向けに

ソーシャルメディア・リクルーティング・セミナーと題して
ソーシャルメディアTwitterFacebook、Blog)などを使って、
お金をかけずに有効な母集団を形成するノウハウを無料で提供します。


今回は、採用活動等で、ソーシャルメディアの活用を行い様々な実績を上げている
下記の2名のゲストをお招きし、事例を交えお伝えしてまいります。

★既にユニークな採用施策と
ソーシャルメディアの活用で
既存の求人メディアよりも効果の高い母集団形成を実現された
【株式会社カヤック】で人事をご担当されている佐久間祐司様

★学生・新入社員へ如何に浸透しているかを実感して頂くために、
自身でTwitterを使ってシリコンバレーで多くの著名人と会い、
リクルーターとしてもTwitterを使い多くの学生と接触する
【某ITベンチャーの新入社員】↓※twitterご参考に
http://twitter.com/AkiraFukuei


に話を聞いていきます。

是非、効率の良い新しい採用活動の手段として、ご参考にしていただき
採用課題解決のヒントにしていただければ幸いです。

■日時:2010年7月14日15:30〜17:00 (開場15時)
■会場:東京都港区芝
■料金 無料

『当日セミナー内容』 
■ソーシャルメディアとはいったい?
■ソーシャルメディアの活用法
(Twitter、Blog、FacebookYoutubeUstream)
■効果的な母集団形成
■ソーシャルメディアを活用する上で欠かせないこと 
「メッセージ」「リアル」
■事例:株式会社カヤック様
・企業理念、企業文化
・候補者を惹きつける採用施策
・ソーシャルメディアの活用
■新入社員のソーシャルメディアリテラシーTwitterシリコンバレー訪問
・プライベート会社説明会の実施
↓※twitterご参考に
http://twitter.com/AkiraFukuei

平井俊宏(HR プロデューサー)略歴
外資コンサルティングファーム等を経て人材開発系ベンチャーに入社し
『EQ(感情をマネジメントする力)』を人事にどう活用するかに頭を捻る。
その後、独立系再生ファンドに移り、再生に伴うリストラや、
人員のリテンション、新しい中核・若手人材の採用、新人事制度の構築など
まったなしの緊張感を味わいながらやり遂げる。
採用では国内一流ホテルの支配人クラス・若手中堅クラスからレジュメを集め、
優秀な人材を数多く招聘。
(ホテルは在籍した2年で集客が年間70,000人から100,000人に成長)
直近はネット系ベンチャーにて上場準備の一環として人事体制を構築。
採用では初年度より新卒・中途ともにS クラス人材の採用を複数名実現し、成長の基盤づくりを行う。 
現在はグローイング代表として組織の成長に直結する採用・教育支援を行っている。

http://ow.ly/2bqJPより

俺のTwitterページもちゃっかり告知文の中に入っているではないか!笑。

さてセミナー自体は、
元上司の平井氏(@Sclassrecruit http://twitter.com/Sclassrecruit)、 
かつてスシ面接で話題になった、面白法人カヤック人事の佐久間氏(@sakuman http://twitter.com/sakuman)、
そして私@AkiraFukuei http://twitter.com/AkiraFukuei
の順で話が進む。

1:平井氏の話

さて、最初は元上司の平井氏の話。
まず驚いたのが、セミナー参加者に来てた大企業メインの人事たち30人で、Twitterを使っているのが3割程度だった事。

  • リクナビをただの説明会予約ツールとしか使っていない企業、リクナビを使う就活生をそもそも採用ターゲットとしない企業、が徐々に増え始めたこと
  • 就活生のフォロワー1000人つけば、母集団形成となりうること
  • 一般的にフォロー返しの率は約30%、プロフィールとツイート内容で50〜70%に高められる
  • 就活生をターゲットにするならマイナビ2011、学生団体のアカウントのフォロワーが狙い目
  • Twitter採用の活用例:アイスタイルの美人事
  • ただ採用情報だけをつぶやくだけでは能がない
  • 人事がTwitterをやっていて楽しいという声

といった話。

2:カヤック佐久間氏の話

  • スシ面接と、Twitterのアイコンにスシのネタを載せられるサービスの表・裏二本立て企画
  • コスト10万円(面接時にスシを振舞う費用)だけで、応募者数が前年比で16倍に。
  • HPで社員のTwitterアカウントも公開しているが、社員のフォロワー増加数も前に比べて40倍くらいになった
  • スシ面接はYahooニュースのトップページにも取り上げられた。Twitterアイコンにスシネタは海外のメディアにも取上げられた。
  • 一番フォロワーを集めたのは新入社員。代表よりフォロワー増加数
  • 何をするかより誰と仕事をするかを重視
  • ホームページに全社員の自己紹介ページ。退職者の紹介ページもあり。
  • サイコロ給とスマイル給。
  • サイコロ給とは、サイコロを振って、基本給×【サイコロの目】%が、月々の給料の+αとして支給される制度。
  • スマイル給とは、毎月ランダムに誰か1人を評価する。ただしその評価は相手の長所に限る。それをスマイル給と称して、給与明細に記載する。
  • 仕事の喜びは、お金で測れるものだけじゃない。

お金に換えられない報酬も、「給与」にできないか、という試み。

この話を聞きながら、ダニエル・ピンクの最新本【モチベーション3.0】が脳裏に浮かんだ。


モチベーション3.0とは、自分の内面から湧き出る
「やる気!=ドライブ!」に基づくOS。
活気ある社会や組織をつくるための新しい「やる気!」の基本形。

仕事の報酬とは仕事でもなく、目先の報奨プランや成果主義に基づく給与体系でもない。
アメとムチ=信賞必罰に基づく与えられた動機づけは機能しなくなりつつある組織が多い中で、
組織内面からやる気、モチベーションをドライブする仕組みがあるのはあるのが素晴らしい!

3:福栄の話

さて、最後には私@AkiraFukueiが、新入社員のソーシャルメディアリテラシーというお題で講演。

Twitterを使ってシリコンバレーを訪問した経緯、その後のフォロワー数の増加、プライベート交流会、今年度との弊社内定者とのTwitterを使った接触、OVSなどを話した。

資料はこちら→http://ow.ly/2bqKk

まあまとめとしては、
Twitterを採用に使えないことはないけど、現時点で活用できているのは極わずかな企業のみ。
人事が運用する場合は、社長や社員など、Twitterを開始した後に就活生に影響力を持つであろう社内のキーパーソンに協力を取り付けるなど、社内である程度のコンセンサンスを取る必要はある。人事担当者が一人でシコシコ呟いてもあまり盛り上がらないのが現状だ。逆に言えば、人事担当者と社内の新卒社員や社長がTwitter上でやり取りしているふうに見せると、なんとなく社風も就活生に伝わる。Twitterみたいな新しい概念を取り入れて、社内のメンバーがまとまって取り組めるかどうか、というのもある意味一つの社風だから。

というわけで人事の皆さん、ぜひTwitterを用いて優秀な学生とバンバン接触してくださいな。何か協力できることがあればいつでも@AKiraFukuei http://twitter.com/AkiraFukueiまでお声掛け下さい。

そしてセミナー終了後には、会場提供して頂いた廣済堂さんから、今回の内容の電子出版の話が上がった。共著で本の一章分くらい書かせてくださいよ、とすかさず飲みの場でもしつこくアピールしたので、声掛かるのが楽しみだ。