位置情報を使った出会い系アプリ?!Loopt mixの機能とその凄さ

最近、日本でもホットになってきた位置情報を用いたサービスについてのエントリ。

位置情報サービスといえばfoursquareが有名だが、foursquareは場所にチェックインする、という機能がメインで【場所】が核となっている。

一方、TechCrunchで、Looptという会社がモバイル位置情報サービスを開始した、とのニュースを見かけた。http://jp.techcrunch.com/archives/loopt-to-make-mobile-presence-usable/

なんでもこの会社、会社は初期投資をPaul GrahamのYCombinator から受け、500万ドルのシリーズA投資をNEAとSequoiaから受けているらしい。

そこでこれは早速試してみたくなって、iPhoneで「Loopt mix」というアプリを試してみた。今回のエントリではこのLoopt mixの概要と使ってみた感想、そして今後の位置情報サービスについて書いていきたい。

Loopt mix の概要

foursquareは【場所】が核となているのに対し、Loopt mixでは【人】が書くとなっている。
近くのスターバックスにチェックインする代わりに自分の近くにいる人を見つけて、チャットができてしまうのだ。

Loopt mixの概要は次の三つのステップで、非常にシンプルである。

1.プロフィール登録
2.近くに人を探して、Chatする
3.その人を気に入れば、Favorite登録する

以上。

1のプロフィール登録では、名前と性別、年齢、自己紹介、写真を複数枚登録できる。

2の近くに人を探して、Chatする、は
今の位置情報を取得して検索条件を設定して、周囲にいる人を検索する。

検索結果はこんな画面で表示される。


半径10kmとか25kmとか、意外に遠いな。

で、この中から特定の人を選んでChatができる。

3のその人を気に入れば、Favorite登録するは、
各ユーザーごとにFavられ数が存在し、ひとつの指標となる。
Twitterで言えばFollowerのような感じ。

面白いのは、Favられ数が多いユーザーは【mix celebs】というカテゴリーで、上位に表示されるのである。

Favられ数上位はほとんど♀なのは気のせいか?w

さて、これがLoopt mixの概要。

ん、これっていわゆる出会い系・・?

いやいや【出会い】と【コミュニケーション】の間は常にグレーゾーンなのですよ。

ちなみにChatで話しかけたらどれくらいの返信があったかというと
♂:2人中2人から返信あり。それも30min以内に
♀:4人中2人から返信あり。一人は10min,もうひとりは5h後くらいに。

ということで、なかなかの返信率。

一番長くChatしたのは、33才の韓国人女性。写真はなかなかの美人。
東京に旅行に来ていて、今日が最終日とのこと。上野にいて、音楽が好きで帰る前に東京の音楽を聞いて帰りたいから、何かいいところ知らない?って聞かれた。
ので、上野公園でストリートライブやってるから行ってみたら、と答えた。
(このやりとりは上の写真で公開してる)

そのやり取りの後、Facebookやってる?って聞いたら、あっさりアカウントを教えてくれた。
もちろんその後Facebookで友達申請したとさ。

これだけシンプルに、簡単に、自分の周囲にいる人と繋がれちゃうのが、このアプリの一番凄いところである。

使ってみて思ったこと

まずは、単純にChatで話すことねーっていうこと。
実際、韓国人女性以外の♀とはほとんど話すことなくChat終了。
Loopt mixをいじっていたのが家だったから、というのもあるが。

ただ、これに【場所】という概念が加わると面白いかもしれない。
例えば、ライブで同じ熱気を共有している状態でLoopt mixを立ち上げて近くの人と感想を共有したり

野球の試合でLoopt mixを立ち上げて、近くの人と「巨人くたばれー」とか共有したり

はたまたディズニーランドでLoopt mixを立ち上げて、女子グループで来ている人を探したりと。

まあいずれにしてもまだまだ登録者が少ないのが現状である。

あと友人と議論していて出た意見が、「コミュニケーションツールか出会い系か、中途半端」。

しかしこれも、おそらくAppStoreの審査の問題があるのかと。
出会い系をあまりにも押し出しすぎると、不適切なアプリとして認識されリジェクトされる可能性が高まるのだろう。
表向きはコミュニケーションツールとしておいて、実際は出会い系として使ってもらう、という戦略なのかな。

以上、Loopt mix の概要と使ってみて思ったことを書いたが、
位置情報サービスはまだ始まったばかり。
これからどんなサービスが出てくるか、要注目である。