Startup Weekend Tokyoで我らがKachopチームが優勝できた3つの理由とは

前回の日記でも書いたが、11月17〜19日の間でStartup Weekend Tokyoというイベントに参加し、私がJoinしたKachopチームが優勝しました。

Startup Weekend Tokyoとは、
でっかい会議室にほぼ初対面の60人ほどが集まり、1人1分で各自のwebに関するビジネスアイデアをプレゼン

→投票して上位9個のアイデアが残り、9つのチームに分かれてる→土日の30時間で開発までを含めてプロトタイプを作り、最後に審査員にプレゼンして最も面白いサービスだと思われるチームを決める。(故にStartup Weekendなのである。)

→優勝したチームは日本代表として、世界各地のStartup weekendイベントで優勝したチーム同士でまた投票し、世界一を決める。

というイベント。
ちなみに審査員はZynga JapanのCEOが来ていたりと、なかなか本格的なコンテストなのである。

さて、我らがKachopチームが優勝できた理由を今振り返ってみると、次の三つに集約される気がする。

1.一発でサービスを覚えてくれるような名前とジェスチャー

2.プレゼン後のQ&Aでさらに聴衆を引き付けられた

3.プレゼンのデモ時のサンプルデータにも全力投球した

1.一発でサービスを覚えてくれるような名前とジェスチャー

まず、我らがチームのアイデアとしては、1クリックで写真から人物像を切り抜き、他の写真に人物像を乗っけることができる、というもの。

詳しくは以下の動画、プレゼンスライドを見てくださいな。

プレゼンスライドはこちら→ http://p.tl/BWC3

写真から人物像を切り取って他の写真にくっ付けて・・・っというユーザーの動作を、我がチームのボス兼デザイナーが、空手チョップと掛けて、サービスをKachopと命名

さらにプレゼン時にも、「1,2,3・・・Kachop!!」というジャスチャーが大ウケ。

2.プレゼン後のQ&Aでさらに聴衆を引き付けられた

「1クリックで写真から人物像を切り抜き・・」と言ったが、実はこの処理をシステムで実現しようと思ったらなかなか大変なのだ。

サーバーサイドで処理するにしても背景色との色の差を読み取って切り抜いたり・・・と、出来ないことはないが、いかんせん土日で開発するのには時間が短すぎる。

しかしデモはしなければならない。
背景+人物像の写真から、なんとか人物像を切り抜かれたふうに見せなければならない。

そこで、とあるからくりを用意した。
画像を二枚用意する。
一枚は、背景+人物像。
もう一枚は、背景+人物像の写真から、あらかじめPhotoShopなどで背景を切り抜かれた、人物像のみの写真。

背景+人物像の横にボタンを一個配置して、ボタンを押すと、もう一枚の人物像の写真が表示される。
さらに、背景+人物像、と、人物像、の画像セットを10セット予め仕込む。

で、プレゼンではAndroidアプリ、Webアプリと二種類デモをしたが、
「ほら、人物像のみが切り抜かれたでしょ!(`・ω・´)キリッ」
と何食わぬ顔で、人物像が1クリックで切り抜かれたかのようにデモをする。
(←実はこれは俺のアイデアで、Kachopチームに一番貢献したところであったりする。見せ掛けを良くするのが私の最大の特技なのですよ、ふははw)

そしてプレゼン後の質疑応答では審査員からこの切り抜き技術に質問が来た。
「人物像の1クリック切抜きはどうやって実装したの?」と。

それに対する答え・・・「それを知りたければ、我々のチームに是非出資をしてくださいね(`・ω・´)キリッ だってここにはこんなに優秀なエンジニアがいっぱいいて、からくりを話してしまうと真似されてしまいますもの。」

これで会場はまた大ウケ。

ね。「実は画像を二枚用意して、あらかじめPhoto shopで切りぬ・・
(ry」より遥かにスマートでしょ?

ハッタリはこうやってかますのですよ。
このやり取りは事前に打ち合わせして決めていた。

もちろんその後の本リリースに向けては、チームのエンジニアが、今度こそサーバーサイドで処理できるように開発中ですよ^^

3.プレゼンのデモ時のサンプルデータにも全力投球した

プレゼンで背景画+人物像から1クリックで人物像を切り抜き、他の写真と合成する、というデモを行う際に、当然、合成した写真の面白さ、という要素が重要になってくる。

そこで我々のチームでは1日掛けて、ジョージ・ブッシュやハリス、AKB48の写真などを集めて、どの写真と合成すると面白いか、検討してプレゼンに望んだ。

最終的には、ジョージ・ブッシュが変顔して赤ちゃんを抱っこしている写真からブッシュと子供の人物像を切り抜き、ゴジラが口を空けて吠えている写真に合成。

ボス兼クリエイターの「Kachop」というジェスチャーと共にこの画像をデモで披露すると、これまた会場大ウケ。

以上、優勝した3つの要因はこれだと思う。

え、プレゼンのアイデアが良かったんじゃないのかって?

いやいや、他の8つのチームのアイデアでも、面白いアイデアは全然あった。
猫の血統を集めるサービスだったり、孫とおじいちゃんのコミニケーション促進サービスだったり。

でも優勝したのはKachopチーム。

これだけに見ても、Web業界で活躍しようと思うのなら、何らかしらのアイデアを持っているのは当たり前、というか前提条件。(←ここ意外とみんな抜かしてる場合多いが。)
重要なのはアイデアではなく、いかにそのアイデアを実現するか。実現できるメンバーを集めるか。

一般にみんな言っていることだが、それを身を持って感じることが出来た。

故に、「ソーシャル時代の今、アイデアは一人で抱えるよりも周りに公開してしまったほうがリターンは結果的には高い訳で。アイデアそのものよりもどう実現するかがネックになったり。やっぱりエンジニア不足だな、どこも。」という呟きでこの日記を締めるとしよう。

Kachopチームで優秀なメンバーに恵まれ、とても刺激的でした!