採用2.0セミナーのまとめ

先週の水曜日、7/14に会社の元上司と「採用2.0 ソーシャルメディアを用いたリクルーティングセミナー」を開催してきた。

セミナーに集まった大企業の人事30人ほどを前にして、俺も「新入社員のソーシャルメディアリテラシー」というお題で、30分ほど講演してきた。

ので、当日の様子をブログエントリーにてまとめてみる。
セミナー概要は以下の通り。

7月廣済堂人材ソリューションセミナー
(主催)株式会社廣済堂、有限会社グローイング

今回は、HRプロデューサーとして、採用を起点とした各種人事施策の実行を支援している
グローイング代表の平井俊宏様をお迎えし
ソーシャルメディアTwitterFacebook、Blog)などを使って、

お金をかけずに有効な母集団形成・優秀な学生・人材に出会うノウハウを無料で提供します。

ここ数年は、
買い手市場と言われながらも

新卒採用・中途採用ともに

なかなか下がらない採用費用・・・
読めない母集団・・・・
複雑化する採用活動
欲しい人材を繋ぎとめられない・・・
難しい媒体選択・・・
採用までの手間・費用・・・
優秀な人材の見極め・・・
ミスマッチの問題・・・

等々、人事ご担当者様の悩みは尽きませんね!
            
私(平井)も、ベンチャー企業の人事責任者として
多額の母集団形成費用を如何にして抑えるか?
ミスマッチをどうすれば防げるのか?
等々にに頭を悩ませてきました。

ここ数年
めまぐるしく変化する採用市場ですが、
以降の採用では、Twitter、Blog、Facebookなどを徹底活用し、
さらに費用対効果の高い採用活動を目指すことが可能です。


本セミナーでは事例等も交えながら、
ソーシャルメディアの活用を
これから検討しようとしていらっしゃる企業様、
さらに人が集まる仕掛けを検討したい企業様向けに

ソーシャルメディア・リクルーティング・セミナーと題して
ソーシャルメディアTwitterFacebook、Blog)などを使って、
お金をかけずに有効な母集団を形成するノウハウを無料で提供します。


今回は、採用活動等で、ソーシャルメディアの活用を行い様々な実績を上げている
下記の2名のゲストをお招きし、事例を交えお伝えしてまいります。

★既にユニークな採用施策と
ソーシャルメディアの活用で
既存の求人メディアよりも効果の高い母集団形成を実現された
【株式会社カヤック】で人事をご担当されている佐久間祐司様

★学生・新入社員へ如何に浸透しているかを実感して頂くために、
自身でTwitterを使ってシリコンバレーで多くの著名人と会い、
リクルーターとしてもTwitterを使い多くの学生と接触する
【某ITベンチャーの新入社員】↓※twitterご参考に
http://twitter.com/AkiraFukuei


に話を聞いていきます。

是非、効率の良い新しい採用活動の手段として、ご参考にしていただき
採用課題解決のヒントにしていただければ幸いです。

■日時:2010年7月14日15:30〜17:00 (開場15時)
■会場:東京都港区芝
■料金 無料

『当日セミナー内容』 
■ソーシャルメディアとはいったい?
■ソーシャルメディアの活用法
(Twitter、Blog、FacebookYoutubeUstream)
■効果的な母集団形成
■ソーシャルメディアを活用する上で欠かせないこと 
「メッセージ」「リアル」
■事例:株式会社カヤック様
・企業理念、企業文化
・候補者を惹きつける採用施策
・ソーシャルメディアの活用
■新入社員のソーシャルメディアリテラシーTwitterシリコンバレー訪問
・プライベート会社説明会の実施
↓※twitterご参考に
http://twitter.com/AkiraFukuei

平井俊宏(HR プロデューサー)略歴
外資コンサルティングファーム等を経て人材開発系ベンチャーに入社し
『EQ(感情をマネジメントする力)』を人事にどう活用するかに頭を捻る。
その後、独立系再生ファンドに移り、再生に伴うリストラや、
人員のリテンション、新しい中核・若手人材の採用、新人事制度の構築など
まったなしの緊張感を味わいながらやり遂げる。
採用では国内一流ホテルの支配人クラス・若手中堅クラスからレジュメを集め、
優秀な人材を数多く招聘。
(ホテルは在籍した2年で集客が年間70,000人から100,000人に成長)
直近はネット系ベンチャーにて上場準備の一環として人事体制を構築。
採用では初年度より新卒・中途ともにS クラス人材の採用を複数名実現し、成長の基盤づくりを行う。 
現在はグローイング代表として組織の成長に直結する採用・教育支援を行っている。

http://ow.ly/2bqJPより

俺のTwitterページもちゃっかり告知文の中に入っているではないか!笑。

さてセミナー自体は、
元上司の平井氏(@Sclassrecruit http://twitter.com/Sclassrecruit)、 
かつてスシ面接で話題になった、面白法人カヤック人事の佐久間氏(@sakuman http://twitter.com/sakuman)、
そして私@AkiraFukuei http://twitter.com/AkiraFukuei
の順で話が進む。

1:平井氏の話

さて、最初は元上司の平井氏の話。
まず驚いたのが、セミナー参加者に来てた大企業メインの人事たち30人で、Twitterを使っているのが3割程度だった事。

  • リクナビをただの説明会予約ツールとしか使っていない企業、リクナビを使う就活生をそもそも採用ターゲットとしない企業、が徐々に増え始めたこと
  • 就活生のフォロワー1000人つけば、母集団形成となりうること
  • 一般的にフォロー返しの率は約30%、プロフィールとツイート内容で50〜70%に高められる
  • 就活生をターゲットにするならマイナビ2011、学生団体のアカウントのフォロワーが狙い目
  • Twitter採用の活用例:アイスタイルの美人事
  • ただ採用情報だけをつぶやくだけでは能がない
  • 人事がTwitterをやっていて楽しいという声

といった話。

2:カヤック佐久間氏の話

  • スシ面接と、Twitterのアイコンにスシのネタを載せられるサービスの表・裏二本立て企画
  • コスト10万円(面接時にスシを振舞う費用)だけで、応募者数が前年比で16倍に。
  • HPで社員のTwitterアカウントも公開しているが、社員のフォロワー増加数も前に比べて40倍くらいになった
  • スシ面接はYahooニュースのトップページにも取り上げられた。Twitterアイコンにスシネタは海外のメディアにも取上げられた。
  • 一番フォロワーを集めたのは新入社員。代表よりフォロワー増加数
  • 何をするかより誰と仕事をするかを重視
  • ホームページに全社員の自己紹介ページ。退職者の紹介ページもあり。
  • サイコロ給とスマイル給。
  • サイコロ給とは、サイコロを振って、基本給×【サイコロの目】%が、月々の給料の+αとして支給される制度。
  • スマイル給とは、毎月ランダムに誰か1人を評価する。ただしその評価は相手の長所に限る。それをスマイル給と称して、給与明細に記載する。
  • 仕事の喜びは、お金で測れるものだけじゃない。

お金に換えられない報酬も、「給与」にできないか、という試み。

この話を聞きながら、ダニエル・ピンクの最新本【モチベーション3.0】が脳裏に浮かんだ。


モチベーション3.0とは、自分の内面から湧き出る
「やる気!=ドライブ!」に基づくOS。
活気ある社会や組織をつくるための新しい「やる気!」の基本形。

仕事の報酬とは仕事でもなく、目先の報奨プランや成果主義に基づく給与体系でもない。
アメとムチ=信賞必罰に基づく与えられた動機づけは機能しなくなりつつある組織が多い中で、
組織内面からやる気、モチベーションをドライブする仕組みがあるのはあるのが素晴らしい!

3:福栄の話

さて、最後には私@AkiraFukueiが、新入社員のソーシャルメディアリテラシーというお題で講演。

Twitterを使ってシリコンバレーを訪問した経緯、その後のフォロワー数の増加、プライベート交流会、今年度との弊社内定者とのTwitterを使った接触、OVSなどを話した。

資料はこちら→http://ow.ly/2bqKk

まあまとめとしては、
Twitterを採用に使えないことはないけど、現時点で活用できているのは極わずかな企業のみ。
人事が運用する場合は、社長や社員など、Twitterを開始した後に就活生に影響力を持つであろう社内のキーパーソンに協力を取り付けるなど、社内である程度のコンセンサンスを取る必要はある。人事担当者が一人でシコシコ呟いてもあまり盛り上がらないのが現状だ。逆に言えば、人事担当者と社内の新卒社員や社長がTwitter上でやり取りしているふうに見せると、なんとなく社風も就活生に伝わる。Twitterみたいな新しい概念を取り入れて、社内のメンバーがまとまって取り組めるかどうか、というのもある意味一つの社風だから。

というわけで人事の皆さん、ぜひTwitterを用いて優秀な学生とバンバン接触してくださいな。何か協力できることがあればいつでも@AKiraFukuei http://twitter.com/AkiraFukueiまでお声掛け下さい。

そしてセミナー終了後には、会場提供して頂いた廣済堂さんから、今回の内容の電子出版の話が上がった。共著で本の一章分くらい書かせてくださいよ、とすかさず飲みの場でもしつこくアピールしたので、声掛かるのが楽しみだ。