非日常的な体験、世界の中の日本

一昨日フランスから帰ってきました。
8/8に日本を出発し、
8/10〜8/28はAngersというパリから2時間ほど離れた町でワークキャンプに参加し、
8/28〜29はキャンプで仲良くなった子たちとパリに戻り、パリ市内でアパートを借りて観光。
8/29〜9/1はリヨン、マルセイユ、ニースを一人旅。
9/2〜9/3はロンドンに向かい友人と再会、寮に泊めて貰う。
9/4にパリに戻って9/5にパリから日本へ戻る。


キャンプで強く感じたことを含め、簡単にエントリーを。


8/8に日本を出発。
ロシアのアエルフロート航空で成田を出発し、モスクワ経由でパリのシャルル・ド・ゴール空港へ。
モスクワの空港で謎の3時間待ちをくらうも、7:00に家を出て夜の23時(現地時間)にパリに到着。
空港からパリ市内のホステルも、地下鉄を経由して難なく到着。

8/10からワークキャンプに参加するのだが、現地集合・現地解散のキャンプ。
日本出発前に現地の受け入れ団体から
「8/10の18:00にAngers駅に集合、当日会えるといですね」
ていう紙っぺらが届いたのみで、
当日行って誰もいないんじゃないか?と不安になりながらも、パリからAngers駅に向かう。
ここでフランス版新幹線であるTGVに初めて乗る。


そして16:30に無事Angers駅に着いたのだが、
案の定駅にキャンプ参加者らしき人物は誰もいない!
マジかよー日にち間違えたかおれ!?とか思いつつも、
まあ集合時間18:00だし、気長に待ってみることにする。


そして17:30頃に、バックパックを背負った金髪の女の子たちがぞろぞろと集まり始める。
18:00頃には全員集合。


メンバーの構成は、
イタリア 女2人
ドイツ 男1人、女1人
フランス 男2人、女1人
日本 男2人
スペイン 女2人
トルコ 女1人
スロバキア 女1人
韓国 女1人
の合計15人。


8/10〜8/28は、フランスのでっかい空き家に全員で寝袋を敷いて泊まった。


ワークキャンプといっても、仕事はえらく単純で
近くの農場が小屋を新しく立てるので、それのお手伝い。
コンクリートを作り、小屋を組み立てるだけ。
仕事も朝の9時に始まるけど昼の13時には終わって、
あとはずっとフリータイムでメンバーと交流してた。


休日は、近くの都市も川をカヌーで下ったりショッピングに出かけたり
村の人たちとパーティをしたり。


食事は当番制で自炊するから、日替わりで色んな国の料理が食べられて
毎日の食事がとても楽しみであった。


そして、キャンプ中で強く感じたのが、
日本の世界におけるプレゼンスもまだまだ捨てたものではないな、と。


なぜかみんな日本のことを良く知っている。


まずは、日本の会社、特に電子製品関連については海外、主にヨーロッパでもまだまだ一流なんだなと。
パナソニックソニー、ジャープ、オリンパス東芝などの日本の電子製品関連の会社は
13/13で全員知っていて一流ブランドであるとの認識を持っていたし、メンバーの持ってるデジカメも全部日本製だった。
ただやはり携帯分野では日本の会社はまだまだだなと、ほとんどノキアとサムソンに締められてる。
i Phoneの普及でもここでは0。(サンプル母数n=14ですが笑)
(例えば、フランスの会社何か知ってる?と問いかけられて、いったいいくつの会社の名前が出るだろうか。某U事件で悪名高いBNPパリバくらい?)
日本にいればソニーは業績が悪いだ、どこどこは時代遅れな企業体質だ、
という批判的な情報がいやでも入ってくるが(某日経ビジネスあたりからw)
世界からみればそれでもなお、これらの企業ブランドは一流なんだな、と。


次に、日本の文化、主にマンガ・映画について。
びっくりしたことに、NARUTOは俺が聞いたところ7/10人が知っていたし、
ONE PIECEも7/9くらいの確率で知っていた。


映画で特に人気なのは宮崎駿ジブリ映画。
天空の城、もののけ姫千と千尋の神隠しなども、熱狂的なファンがいた。
子供の頃から日本のマンガ・映画を見て育ってきました、って言うフランスの女の子も。


そして、最後には日本の歴史や芸能について。
なぜかみんな日本のことを良く知っている。


イタリアの女の子には
Akira,日本の明治維新について教えて」とか「Akira,日本の歌舞伎を実演してよ」
とかずっと言われてたし
明治維新については、坂の上の雲を読んでたから難なく説明できたし
歌舞伎は見たことないけどONE PIECEに出てくる歌舞伎キャラ、クマドリをイメージをして
棒を振り回してヨヨイ〜とかやってたら、結構好評でしたw)


中には「第二次世界大戦アメリカが広島に原爆を落としたことについて、日本人はどう考えているんだ?」なんてシリアスな質問をしてくる子も。


あとは、日本の食文化について。
8/10くらいの確率で日本料理を食べたことある感じで
「すし」「さしみ」とかは全然通じる。
(まあ食文化に関しては、我々もイタリア料理を普段良く食べるし、お互い様ってところか)


最近、日本にいるときはこのままじゃ日本やばいですよ、
っていう悲観論ばっかりを聞いていた。
もちろんそれは事実だとは思うけど、
日本が世界に誇れるものはまだまだあるのだな、というのを認識したキャンプでもあった。


そんなわけでJapan Powerのおかげもあって、
コミュニケーションに困ることはほとんどなかった。

そして18日間の仕事を経て、無事に小屋が完成し、我々キャンプは8/28にて解散。